終活アドバイス

「終活」とは、「人生の終わりのための活動」の略です。具体的には、介護のこと、保険のこと、お墓のこと、葬儀・お葬式のことなどの準備、財産の相続を円滑に進めるための計画などを行います。そうすることで、遺された家族の負担や家族間のトラブルを大幅に減らすことができます。このように、「死に支度」のイメージがありますが、“自分”を見つめ、今をよりよく、自分らしく生きることができるようになるといった活動でもあります。

ノート
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終活を始めるにあたって

​いざ「終活」を始めるといっても何から始めていいかわからないという意見もあるかと思います。そのような時は、まず「エンディングノート」に目を通すことをおすすめします。

​エンディングノートは、自分自身のことや親族友人、介護・保険・葬儀などの情報を書き込めるようになっています。すべてを一度でまとめるのは難しいので、一つ一つゆっくり進めていきましょう。

​終活の主な活動内容

終活の主な活動内容として、下記の1~8の項目があります。

考えられる項目からゆっくりとまとめるのがよいでしょう。また、一人で考え込まず、家族や専門家に相談することでより良い終活設計を行うこともできます。

1   基本情報

保険証、年金手帳など公的書類の個人番号・保管場所や、病気や既往歴、両親・配偶者・子供・親戚・友人・知人の連絡先など、自分自身にかかわる情報をまとめておきます。

万が一の場合の、保険証の保管場所や既往歴が分かれば、家族も迅速な対応ができます。特に最期の時を迎える際に、誰に連絡をして欲しいかを考えておくとよいでしょう。

2   財産・資産

財産の種類ごとに何がどこにいくらあるかを把握します。

預貯金、 株式、有価証券、不動産、クレジットカード、ローン・借入金など把握しまとめておくとよいでしょう。整理するのが難しい場合は、専門家に相談することもできます。

→ファイナンシャル・プランナーなどの専門家

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3   保険・年金

加入してる保険(生命保険・損害保険・傷害保険など)や個人年金を整理・把握します。

保管場所や保険金受取人の確認をしておくとよいでしょう。整理が難しい場合は、専門家に相談することもできます。

→ファイナンシャル・プランナーなどの専門家

4   遺言・形見

本人の意思を伝える手段として遺言書の作成があります。遺言書には三種類あり、作成方法や性質がそれぞれ違うので、自分に合った方法で作成します。

<自筆証書遺言>

自分で作成(自筆)する遺言書です。費用もかからず手軽に作成できる反面、要件を満たさず無効になるケースもあるので注意が必要です。

<正証書遺言>

専門家を交えて作成する遺言書です。遺言者は公証役場の公証人に遺言内容を伝え、公証人によって遺言書が作成されるため確実な効力を有しています。また、2人の証人が必要となり、遺言者の戸籍謄本や住民票、印鑑証明書などの書類も用意します。

<秘密証書遺言>

自筆証書遺言と公正証書遺言双方の性質を持っているのが秘密証書遺言です。自筆で作成し封緘するまでは自筆証書遺言と変わりませんが、公証役場に持ち込み、公証人と証人2人へ遺言書を提出します。遺言書を封緘した封筒に公証人や証人、遺言者本人が署名・押印しますが、遺言内容はあくまでも秘密であり、内容のチェックは行われません。

  遺言書の種類  

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また、遺品についても処分するのか、家族の判断にまかせるのかなど希望を記載すれば、家族も助かります。

5   医療・介護

病気になって自分で判断できない状況に陥った場合や、家族が判断しないといけない場合などのために自分の希望を書いておきます。「告知について」「延命治療について」「臓器提供の有無について」など、項目ごとに書いておくとよいでしょう。

また、介護が必要になった場合にも自分の希望を​書いておくと安心です。

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6   ペット

ペットを飼っている場合、ペットの情報をまとめておきましょう。

飼育方法(餌の内容や時間・回数など)やかかりつけ獣医の情報、自分が飼えなくなった場合の対応なども考えておくと安心です。

7   その他身の回り

携帯電話の契約内容や、パソコン・プロバイダー、入会している会員情報など、自分が契約もしくは会員であるサービスを整理し、まとめておきましょう。

8   葬儀・お墓

葬儀は、家族に希望する葬儀と費用について伝えておくことが必要です。残された家族は、葬儀について本人が亡くなった後の短時間で判断しなければならないため、希望する内容があれば助かります。
また家族葬では、どこまで連絡するかなども決めておくとトラブルにならないです。

また、近年お墓の形態が多様化してきており、先祖墓ではなく個人墓や夫婦墓と言う存在も当たり前になり、さらには墓石の形や墓石を持つか持たないかの選択も当たり前のようになりつつあります。もしお墓に希望があれば、事前に家族と話しておきましょう。また事前にお墓を購入するしておくこともできますので、自分にあったお墓選びをするのもよいでしょう。

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​終活のメリット・デメリット

メリット

家族の負担を軽減できる

家族間のトラブルを軽減できる

介護や延命治療など自身で判断できない状態になった場合や、自分自身に万が一のことが起こった時の葬儀やお墓をどうしたらよいかといった判断などは、家族の負担になります。自身の希望等を残しておくだけでも家族への負担を少しでも軽減することができます。

​家族間のトラブルで一番多いのが遺産相続です。ですので、事前に財産を把握し、遺言書などで相続内容を書き記しましょう。

身の回りが整理でき、身軽に過ごせる

身の回りの物をそのままにしておくと、自分が亡くなった後に家族が整理することになります。残しておきたいものや大切なものなど分からず処分されてしまいます。

生前に整理することで、不用品を処分したり、家族に残すものや自分にとって大切なものがわかります。大切なものは死後、どうして欲しいのか希望を書き記しておくこともできます。

今よりもより良く生きることができる

​もしもの時に戸惑わない

終活をし、身の回りの整理をすることで、今の自分に本当に必要なもの・大切なものがわかります。また、人生を振り返り、会いたい人ややりたかったことなど思い出すきっかけにもなります。

いつ​自分が病気やケガで動けなくなるかわかりません。そんな時に戸惑わないように身体が動くうちから終活を少しずつ始めれば、後悔することも少なくなるでしょう。

デメリット

気持ちが暗くなる・落ち込む

終活を考えるにあたり、自分の死を意識してしまい不安になります。ですが、生前整理は死を迎えるための整理ではなく、これからの人生をより良く、豊かにしていくためのきっかけにもなるので、決してネガティブなことではありません。

「終活詐欺」にある可能性も

近年、「終活詐欺」が増加しています。高額なお墓の購入や高額な葬儀代の請求など様々です。終活詐欺被害には、”一人暮らしの高齢者”や”痴呆症を患っている方”が遭いやすい傾向にあります。被害に遭わないためにも、「家族と一緒に話を聞く」「契約をする場合は家族に相談する」など一人で全部決めないことが大事です。

心配な場合は、消費者庁に相談もできます。

終活自体が負担に感じる

実際に終活を始めようと取り組んでみたものの、物の整理、遺産・財産や加入している保険の把握、契約しているものの把握など整理することがたくさんあり、途中でやめてしまったり、終活がストレスになってしまったりと負担になることもあります。

​そのような時は、家族や専門家に相談したり、自分のペースでゆっくりと進めていくのがいいでしょう。